うちの子は金属なんて別に興味ないから大丈夫(?)
金属中毒は特にオカメインコで発生する事が多いですが、セキセイインコやラブバード(コザクラインコやボタンインコなど)でも起こる事があります。
金属は予想外のところで使われていることも多いです。キッチンの五徳、釣りの重り、カーテンの重り、ファスナー、亜鉛メッキ。アクセサリー類、オモチャ類、ペンキなどの色材(特にメタリック色)、化粧品、ホッチキス、などなど。
挙げていくと途方も無いのでこの辺りにしておきますが、日常的に使うもの、あらゆるところに使われています。
金属中毒にさせない為には、金属を食べないようにすれば大丈夫です。でも部屋の中からこれらのものを全て排除すると部屋に何も置けなくなってしまうと思います、またこれらの物全てに興味がない子はいないと思います。
ではどうすれば金属中毒を防ぐことができるのでしょうか?
金属中毒になるとどうなるの?
最も多いのは消化器症状で、重篤な子になると神経症状も出てくることがあります。
具体的には元気食欲がなくなる、吐いてしまう、多尿(下痢に見えることもあります)、血便、尿酸の色の変化、沈鬱、運動失調など。適切な治療を行わないと死に至る事もある怖い病気です。
下の画像は、実際に金属中毒と診断した子のレントゲン写真です。レントゲン写真は基本的に硬いものがより白くうつってきますが、丸で囲われている所に骨よりも明らかに真っ白な所があります。
骨よりも硬いもの、つまり金属があります。
金属中毒となってしまった場合、金属のキレート剤や輸液、強肝剤などを併用した治療を行っていきます。
金属中毒にならないためには?
金属中毒になる子には共通した飼育方法があります。それは、『ながら放鳥』をすることです。
金属を部屋中から排除するのは現実的に不可能ですが、鳥が危険性のあるものをかじることをやめさせる事はできます。何かをしながら(テレビを見たりゲームをしたりなど)の放鳥は、鳥が何をしているか把握することができません。
放鳥している時はぜひ、鳥と一緒に遊んであげてください。テレビを見るより楽しいですよ^^
鳥も診れる埼玉県の動物病院 すみか動物病院
埼玉県八潮市大瀬4-35-20
048-915-1677